作品検索

作品紹介

皇帝のいない八月

1978(昭和53年)/9/23公開 140分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

もし現代の日本で自衛隊のクーデターが起こったらという構想のもとに、その恐怖と巨大なうねりに翻弄される人間の姿を描く小林久三の原作の映画化。脚本は山田信夫、渋谷正行、山本薩夫による共同執筆、監督は山本薩夫、撮影を坂本典隆がそれぞれ担当している。

NO IMAGE

スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:

ストーリー

8月14日午前1時、盛岡市郊外。不審なトラックを追っていたパトカーが機関銃の乱射を受けて炎上、トラックは東京方面に走り去った。8月15日午前10時半、鹿児島。陸上自衛隊、警務部長の江見は郷里で亡妻の墓参り中に内閣情報室長の利倉からの連絡で、盛岡のパトカー炎上事件を知った。そして、自衛隊内外の不穏分子を列記したリストに昔の部下で、今は一人娘、杏子の夫である藤崎の名を発見して愕然とする。帰京の途中、杏子の往む博多に立ち寄るが、杏子は、藤崎が運送業に打ち込んでいることを告げる。だが、江見が去った後、夫から東京に行くという手紙が届いた。同日午後6時半、博多駅。業界紙の記者、石森は取材を終え、帰郷すべく、「さくら号」を博多駅で待っていると時ホームを駆ける杏子の姿を見かけた。思いがけない再会、かつて二人は結婚を誓い合った仲なのだ。二人を乗せたブルートレインは静かにすべり出す。同日、東京首相官邸。佐林総理を囲んで緊急会議が開かれていた。大規模なクーデター発生の可能性を報告する利倉。自衛隊の軍隊化をめぐり、日本最大の黒幕、大畑との対立が再燃した。同日午後8時1分、門司。石森は列車の下に動く怪しい男の影を発見。同日午後8時15分、下関。石森の要請で、車輪係員が列車を点検したが、危険物は発見されなかった。その直後、石森と杏子は一号車に連行され、そこに藤崎の姿を見た。杏子の不安が的中したのだ・・・。

NO IMAGE
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)