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復讐するは我にあり

1979(昭和54年)/4/28公開 140分    
配給:松竹 製作:松竹 / 今村プロ

九州、浜松、東京で五人を殺し、詐欺と女性関係を繰り返した主人公の生いたちから死刑執行までを辿るストーリー。昭和50年下期の直木賞を受賞した佐木隆三の同名の原作の映画化で、脚本は馬場当、監督は今村昌平、撮影を姫田真佐久がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
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ストーリー

日豊本線築橋駅近くで専売公社のタバコ集金に回っていた柴田種次郎、馬場大八の惨殺死体が発見され、現金41万円余が奪われていた。かつてタバコ配給に従事した運転手榎津厳が容疑者として浮かんだ。榎津は駅裏のバー「麻里」のママ千代子を強姦、アパートに連れこんで関係を強要し続けるなど、捜査員の聞き込んだ評判も悪い。2ヵ月前までは、ヌードダンサー上りで「金比羅食堂」をやっていた吉里幸子と同棲、母子家庭をガタガタにもした。数日後、宇高連絡船甲板に幸子と両親宛ての榎津の遺書と、一足のクツが見つかり、投身自殺の形跡があった。偽装と疑った警官が別府市・鉄論で旅館を営む榎津の実家を訪れると、老父鎮雄、病身の母かよ、妻加津子は泣きながら捜査の協力を誓う。一家は熱心なカトリック信者だが、戦争中、厳は、網元をしていた父が軍人に殴られ、無理矢理、舟を軍に供出させられた屈辱の現場を目撃して、神と父への信仰を失い、預けられた神学校で盗みを働いて少年刑務所へ送られ、その後も犯罪と服役を繰り返しその間に加津子と結婚した。結婚後、加津子も入信したが、榎津に愛想をつかし離婚、その後、尊敬する義父の懇望に従って再入籍。榎津は出所する度に父と加津子との仲を疑い、父に斧を振り上げるなど、一家の地獄は続いた・・・。

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受賞歴

毎日映画コンクール優秀賞:毎日映画コンクール脚本賞(馬場当):毎日映画コンクール監督賞(今村昌平):毎日映画コンクール録音賞(吉田庄太郎):ブルーリボン賞作品賞:ブルーリボン賞監督賞(今村昌平):ブルーリボン賞助演男優賞(三國連太郎):ブルーリボン賞助演女優賞(倍賞美津子):キネマ旬報賞作品賞:キネマ旬報賞脚本賞(馬場当):キネマ旬報賞助演男優賞(三國連太郎):キネマ旬報賞助演女優賞(小川真由美):日本アカデミー賞作品賞:日本アカデミー賞脚本賞(馬場当):日本アカデミー賞監督賞(今村昌平):日本アカデミー賞撮影賞(姫田真左久):日本アカデミー賞照明賞(岩本保夫):日本アカデミー賞助演女優賞(小川真由美)

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