作品検索

作品紹介

食卓のない家

1985(昭和60年)/11/2公開 145分 カラー   
配給:松竹富士 製作:MARUGENビル

長男の犯罪によって一家離散の危機に瀕した一族の苦悩を描く。円地文子の同名小説を「東京裁判」の小林正樹が脚本・監督、撮影は「泰造」の岡崎宏三が担当。

NO IMAGE

スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:

ストーリー

鬼童子信之・由美子の長男・乙彦が過激派の連合共赤軍による八ケ岳山荘事件に連座してから一年が経過しようとしていた。事件直後、鬼童子家には様々な投書や中傷、投石などの嫌がらせが続き、由美子は次第に精神が病んでいった。長女・珠江はフィアンセの親から婚約解消を言い渡され、次男の修は白け切っている。そんな中で信之だけは、成人に達した乙彦の犯罪は彼個人の問題で家族は一切関係ないという態度を崩さず、他の犯人の親とは違い、謝罪らしい言葉は洩らさなかった。子供たちの信之への反撥、由美子の入院で崩壊寸前の鬼童子家を支えていたのは由美子の姉・喜和だった。喜和は厚生省の課長という独身の超キャリア・ウーマンである。又、頑なな愛憎を抱き合う信之と乙彦のパイプ役になったのは、信之の大学の先輩・川辺弁護士だった。ある日、信之は川辺から乙彦には朝野みよ子という恋人がいて、彼女は乙彦の子を身ごもっていると聞かされる。一方、珠江は婚約解消されたフィアンセと密かに逢瀬を続け、喜和の手助けで信之には内緒で結婚、アメリカに渡ることを決意する。信之は喜和の配慮に頭を下げ、事件後の自分にとって喜和は唯一の心の安らぎであることを痛感する。そんなとき、由美子が喜和のマンションから飛び降り自殺をはかった。

NO IMAGE

受賞歴

日本アカデミー賞音楽賞(武満徹)

ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)