1968(昭和43年)/11/22公開 95分 カラー シネマスコープ 映倫番号:15576
配給:東映 製作:東映
日本映画史に残る記録的大ヒットを放った「緋牡丹博徒」シリーズの第2弾。藤純子が大女優として、世間に認知された出世作。
上州の富岡を舞台に、旅から旅への緋牡丹お竜がある博徒一家へ草鞋を脱いだことから始まる物語。喧嘩が、義理が、恋が華やかに踊る。
監督は、第1作「緋牡丹博徒」で脚本を手がけた鈴木則文。
明治17年の秋。上州富岡の農民たちは高利貸の倉持に収穫物を借金のカタに取られて困っていた。やがて倉持が農民に襲われるという事件が起こり、戸ヶ崎組が乗り出して農民をなだめる一方、戸ヶ崎の舎弟笠松一家が事態収拾に当った。そんな時、笠松の賭場では背中に弁天の刺青を入れたおれんが、胴元を危うくするほどつきまくっていた。そこで笠松は緋牡丹お竜に応援を頼み、見事な手並みでおれんを負かすのだった。
一方、笠松はひそかに倉持と結託し、上州一帯の生糸元締め会社の設立を図っていた。この計画を知った戸ヶ崎は、笠松一家に殴り込みをかける。
それを聞きつけたお竜が戻った頃には、既に上州は日の出の勢いの笠松一家の勢力圏になっていた。戸ヶ崎組の若頭・勇吉を助けたお竜は、笠松一家の報復を受け窮地に追い込まれる。そこを偶然通りかかったのは、風間周太郎という一匹狼だった…。
「緋牡丹博徒」シリーズ(8)