1969(昭和44年)/8/27公開 88分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16005
配給:東映 製作:東映
青江三奈の唄う主題歌「気まぐれブルース」にのせて、男と女の愛欲をネオンムード一杯に描く、好評の「夜の歌謡シリーズ」第7弾。夜の盛り場を舞台にお色気あふれる物語が展開する。
銀座のクラブ「ブルーシルク」の引き抜き屋であった三輪田孝は、今は宝石商の名取かのをパトロンにして商業写真家となっていた。孝には露子という女がいたが、かのをパトロンに持ったときに同じ引き抜き屋の銀座の小鉄に譲り渡したのだった。だが孝は今でも露子を忘れられなかった。ある日孝は横須賀で外人バーのホステスであったサナエを巡って海軍の政に痛めつけられた脇坂を助け、自分のアパートに連れ帰った。その夜、サナエが孝のアパートを訪ね、自分を孝の女にして欲しいと言う。脇坂もサナエを孝に譲り、孝はサナエとベッドに入る。だが情事の最中にかかった電話をサナエが取ってしまい、かのに一切がばれて縁を切られてしまう。自由の身となった孝は露子に会うため神戸に向かった。最初は冷たく当たる露子だったが、孝の強引さにいつしかヨリを戻してしまう。引き抜き屋に戻ることを決めた孝は、露子が働く大阪・北新地のクラブに立ち寄るが、そこで露子と抱き合って踊る小鉄と出会ってしまった。小鉄は、売春斡旋で垂れ込まれたために6ヶ月の刑務所行きとなったことで、孝を恨んでいた。孝は小鉄と政の二人に袋叩きにされる。銀座に戻った孝は再び「ブルーシルク」で働こうとするが、社長の奈良部はすでに小鉄を雇ったといって断ってしまう。孝は、奈良部の情婦ミチに言い寄り、ミチが開店した「ミッチー」で「ブルーシルク」のホステス引抜を始めるのだった…。
「夜の歌謡」シリーズ(8)