1970(昭和45年)/7/4公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16388
配給:東映 製作:東映
昭和初期、旅から旅を続け高市廻りに日を送るテキヤたち。カメラはそのテキヤたちの中の男、高倉健を追う。壮絶なアクションに度胸と人情の機微を盛り込んで、美しい風景をバックに描きあげる股旅調任侠大作。
川又辰五郎が兄貴分にあたる泉水熊太郎を傷つけて、熊太郎の妹おゆきと駆け落ちしたのは昭和初期の厳しい真冬のことだった。やがて2年の歳月が流れ、旅から旅へと高市廻りに日を送るテキヤ稼業を楽しく続けていた二人の間には、一郎という息子が生まれていた。だが、幸せも束の間、おゆきが病に倒れ亡くなってしまう。一人息子との切ない日々が続くが、土地の親分・万清屋源造や小料理屋の仲居・お島たちの暖かい心遣いに哀しい思い出も薄れてゆくの辰五郎だった。一方、復讐のため辰五郎を追い求める熊太郎は、万清屋源造と敵対する石田一家に草鞋を脱ぎ、辰五郎の恩人である源造を殺害してしまう。旅先から戻り、そのことを知った辰五郎は熊太郎に闘いを挑むのだが…。