1971(昭和46年)/7/7公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16804
配給:東映 製作:東映
西伊豆のきらめく太陽の下、解放的な温泉芸者の生態を艶笑タッチで描く温泉芸者シリーズ第4弾。ファーストシーンからエンドマークまで、息詰まるシーンの連続。話題を集める池玲子・杉本美樹が奔放な姿態を披露する。
伊勢志摩の港町で一杯飲み屋を営む多湖初栄と二人の娘-圭子、幸子の母娘は、美人の上にセックスの名器タコツボを自慢にしている。先祖がこの地で画期的な漁獲法タコツボを考案し、猟師達を儲けさせた御利益で、多湖家に生まれる女はみんなタコツボの持ち主なのだそうだ。ところがその名器が仇で、初栄は生来の淫乱性。抵当に入っている先祖の墓を買い戻すため、100万円を目標に貯めている圭子の金まで若いつばめに持ち逃げされる始末。そこで姉娘の圭子は仕方なしに稼ぎのいい東京のトルコヘ働きに出るが、スペシャルの技術も抜群。不能の社長久兵ヱを蘇生させて、その礼にと50万円を頂戴するが、圭子のタコツボの魅力に溺れた久兵ヱが腹上死してせっかくの金ヅルを失ってしまう。そんな時、母親初栄がこともあろうに伊豆の土肥温泉から「スグコイ」と打電してくる。駈けつけた圭子に初栄は13万6千円の借金を肩代りしてくれと泣きつく。初栄は圭子が送った50万円を手にすると性凝りもなく若い男を作って土肥温泉にしけ込んだが、だまされてそっくり持ち逃げされてしまったのだ。窮した圭子は借金返済のため温泉芸者になって働くことになり、初栄も女中に催われてこの件は形がつく。その夜××省のお役人一行の宴席に出た圭子は、その道で聞こえた助平な課長に惚れられて一夜の相手をするが、名器の威力であっさり相手をノックダウン。一躍町中にタコツボ芸者の異名を轟かせる。
「温泉芸者」シリーズ(5)