1974(昭和49年)/2/2公開 84分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17872 R18
配給:東映 製作:東映
その凄まじいエロと暴力の描写が注目された丹波哲郎主演作の続編。主演は丹波哲郎から伊吹吾郎にバトンタッチされている。
素浪人九死一生は、豪商人を惨殺し、その妻を犯した。役人に自ら捕らわれた九死だったが、処刑の日、九死の殺陣に惚れこんだ忘八之締・棚橋らによって助け出され、忘八のあじとで女忘八たちに介抱される。忘八は、あらゆる岡場所へ女を卸す商いをしている忘八ものになった。忘八の組織を疎ましく思う吉原総名主・大門は、組織をつぶすべく吉原、千住、品川、板橋、内藤新宿の公認廓以外の岡場所は末法営業という触書を作る。さらに公認以外の廓で働く女たちを狩り、忘八たちは商いの幅を狭められる。しかし、棚橋と、忘八の仲間の医師・幻庵だけは何の心配もなさそうに振舞っていた。幻庵は、実は吉原の桜主近江屋で、吉原総名主の座を密かに狙っていた。九死は、棚橋に頼まれ、大門を殺害。九死が邪魔になった棚橋は、女忘八桂に、九死を殺させようとするが、九死に好意を持つ女忘八文句松に助けられる。幻庵は、北町奉行を通して抜刀隊を呼び、忘八たちを皆殺しにしようとするが、裏切られた棚橋が幻庵を殺し、棚橋も抜刀隊に斬られ倒れる。抜刀隊と、生き残っている九死、文句松とが斬りあっているとき、突如、轟音とともに天が燃え一本杉に落雷した。杉は炸裂し、抜刀隊、そして文句松は死んでしまう。生き残ったのはただ一人、九死一生だけだった。九死一生は再び生き地獄へのめり込んで行く。
「忘八武士道」シリーズ(2)