1975(昭和50年)/6/7公開 78分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18341
配給:東映 製作:東映
星正人主演第1回の青春映画。学園を舞台に、番長グループと生徒会の争い、他校との争いに若いエネルギーを燃やす番長・天田功の青春を描く。
隅田川の東に城明第三高校、光国学園、東南高校の番長グループがあった。城明第三高校の次期番長が、成績優秀、スポーツ万能、勇気と正義感溢れる天田功に決ると、掲示板に貼り出された番長就任挨拶に生徒会長の川島らは恐怖を抱き、職員たちは成績優秀な天田が番長になったことに驚いた。ある日、喧嘩をしている天田を見つけた川島は天田の暴力に反撥し、掲示板にこう貼り出した。
「番長たる者、そのもてる力を私利私欲、自己の誇示に使うべからず。全校生徒を他の番長組織から守ることを本分とすべし」
そんなある日、同じような境遇の中で心惹かれあう天田と清美の仲を嫉妬した由加は、光国学園番長の杉江たちに清美を犯させ、汚れた清美は自殺してしまった。清美のお通夜に訪れた天田は、清美の兄・武夫の鉄拳を顔面に受けるが何の抵抗もしない。翌日、弟子にしてくれと頼む真剣な川島を天田は部下にする。天田は掲示板の貼り紙にのっとり、番長グループに光国学園と対決することを告げる。対決の日、清美の復讐に燃える天田は、杉江のナイフを取り上げ突き刺そうとする。しかし川島は、この争いは清美の復讐ではなく、学園を守るためだと言い聞かせる。翌日、天田と川島は手を握り合い、天田は川島に新しい番長道を教えてくれと頼むのだった。