1975(昭和50年)/10/4公開 68分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18465 R18
配給:東映 製作:東映
天下泰平に酔う元禄時代の京の都を舞台に、男に泣き、男に歓びを教えられ、やがて男なしでは生きていけなくなった好色な姉妹を通して、肉欲に狂った男と女の赤裸々な生きざまが描かれる。当時、新進気鋭の関本郁夫監督が演出。出演者にはひし美ゆり子、橘麻紀を中心に、川谷拓三、室田日出男、志賀勝、笑福亭鶴光といった一くせも二くせもある個性派が脇を固め作品に厚味をもたせている。
元禄時代の華やかな京の都。姉・お夏は清海住職の妾だった。清海の肉体に厭きたお夏は玉の輿を狙って丹波屋の若旦那・世之介に眼を付ける。お夏は世之介から肉体を代償に女房として迎える約束を取り付け、清海から手切れ金をせしめてさっさと寺を出る。一方、貞淑な妹・お七は婿の久松と懸命に働いていたが、思うように金も溜らない。久松はお七を金で他の男に抱かせ、罵るお夏を無理やり犯してしまう。逆上したお七は久松を殺し、お夏らとその死体を池に沈める。この事件を境にお七の人柄は一変し、久松の供養も兼ねての“男千人斬り”の悲願を立てる。一方、世之介はお夏を裏切りお新を娶る。それを知ったお夏は二人の寝所に忍び込み、お新の秘所に生きた蛇を突っ込む。世之介が駄目なら、父・忠兵衛をと肉体を武器に迫るお夏。金のために肉体を提供するお夏と悲願“千人斬り”に向かって突進するお七の姉妹は、男を求めて次第に色情化していくが…。