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新宿酔いどれ番地　人斬り鉄

1977（昭和52年）/4/8公開　87分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：19039　
配給：東映　製作：東映

男の哀愁を秘めた菅原文太のヒット曲に乗せて贈る本作は、新宿と基地の町･福生を舞台に、組織に向って牙をむく、はみ出しヤクザの凄絶な生きざまを描いたアクション篇である。キャストは、菅原文太を中心に、舘ひろし、佐藤允、にしきのあきら、生田悦子、成田三樹夫、川地民夫など。

ストーリー

新宿･歌舞伎町の縄張り争いで根岸組々長を殺害し、10年の刑務所暮しを経て出所した大門組の“人斬り鉄”こと権藤鉄治は、一家の変貌ぶりに怒りを覚えた。組織は拡大したものの、かつての仲間は四散、小心者の五十嵐が大幹部に収まり、兄弟分で最も親しかった藤原は鉄砲玉として基地の町･福生に送り込まれている始末である。さらには、愛人の春美は行方知れずで、春美の話になると組長の大門も五十嵐もなぜか口を閉ざすのであった。鉄治の無鉄砲な行動に手を焼く大門は、鉄治を福生へ藤原の助っ人として送りこむ。立川に本部のある柳田組福生支部は、組員300名。圧倒的な数で勝る柳田組に対抗するにはただ一つ、その資金源を断つことにあると力説する藤原に、鉄治の闘志は燃えた。血に飢えた狼のような鉄治の行動に、柳田組は色めきたち、熾烈な争いが始まった。