1977(昭和52年)/8/6公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19084
配給:東映 製作:東映
スーパーカーブームに乗って贈るダイナミック・カーアクション。主人公・風吹裕矢が、愛車ロータスヨーロッパを友に、凄まじいデットヒートを展開。池上さとしの人気劇画「サーキットの狼」の映画化。手に汗握るカーチェイスと全編を貫くスリルとスピードが観るものを圧倒する!撮影にあたり、原作のもつスピードとスリルをふんだんに盛り込むため、映画の主役ともいうべきスーパーカー、ロータス・ヨーロッパ、ポルシェ・カレラ、フェアレディZの3台の車を購入した。
矢田部モータースという自動車工場に働く裕矢は、休日にはいつもレース場に出かけていた。裕矢はスタントレースに優勝したことを契機にあらゆるレースに出場し、着々と賞金を稼いでいた。姉のローザは彼の無謀な挑戦を制止するが、それも無駄な努力だった。裕矢は、ロータスの技術者でレース中の不慮の事故によりこの世を去った父が達成できなかった全てを引き継ごうとしていたのだ。裕矢は稼いだ賞金で念願のロータス・ヨーロッパを手に入れると、暴走族グループに次々と勝負を挑み、勝利するごとに星のマークを愛車に刻み込んでいく。そんな彼はいつしか“ロータスの狼”と呼ばれていた。やがて裕矢の前に、ポルシェを操るナチス軍の総統・早瀬左近やパトカーのフェアレディ240Zに乗る警官・沖田といった強敵が現れる。沖田は交通事故で亡くなった裕矢の母親の秘密を握っていた。