1977(昭和52年)/4/29公開 85分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18980
配給:東映 製作:東映
水島新司原作の野球劇画の映画化。甲子園をめざす、明訓高校野球部の活躍をさまざまなエピソードで描く。全国公募2700人の中から選ばれた永島敏行の映画デビュー作。徳川監督役で原作者の水島新司が特別出演。
ずんぐりむっくりの体格で口数は少なく、いつもニコニコしている山田太郎は、いつも数人分入る弁当箱を持ち歩き、「ドカベン」の愛称で呼ばれていた。明訓高校転校初日、「ドモリの怪物」と呼ばれ学校中から恐れられている岩鬼正美とバッティングで勝負することになる。野球部主将で長島の豪速球に、岩鬼はあっさりと三振してしまう。山田も空振りをするが、その風圧で球がバットの前でドロップした。それを見た長島は山田を野球部に勧誘するが、山田は断り、柔道部に入部。山田にライバル意識を燃やす岩鬼も柔道部員になった。山田の入部によって活気を取り戻した柔道部は、短期間で関東高校柔道大会に出場し、決勝戦に勝ち進んだ。しかし、決勝戦最後の対戦相手・賀間が左手を負傷していることに気づいた山田は、自らも左手を使うことをやめ、その結果、賀間に敗れてしまう。これを八百長とした明訓生徒会によって、山田は柔道部を退部することになる。一方、長島も野球部の定期戦で、監督から出された敬遠の指示を振り切り変化球で勝負に出るが、これを捕手が受け止めきれず敗北する。この責任をとって長島は野球部を退部していた。そんなとき、明訓高校野球部全員が自動車事故で負傷。野球部崩壊の危機に、長島は野球部再建に向けて動き出す。その中には山田、岩鬼らの姿もあった。こうして明訓野球部は特異なキャラクターの選手達で再建され、甲子園に向けて突撃を開始するのだった…。