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日本の仁義

1977（昭和52年）/5/28公開　106分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：19073　
配給：東映　製作：東映

大ヒットを放った超大作「日本の首領」につぐ巨大シリーズ「日本」3部作の第2弾。
暗黒の太陽にも似た「首領（ドン）」の指令下、戦いを貫ぬく男たちの巨大なる集団の系譜。その渦中で折りなす、男同志の友情、侠気、そして男と女の愛憎のドラマを雄大なスケールと映画演劇陣総出演で描く娯楽超大作。

ストーリー

三流紙「阪神タイムス」に、阪鉄社長稲田が男性歌手とホモ関係にあることをすっぱ抜いた記事を持ち込んだ記者、関則夫は大スポンサーのスキャンダルを掲載するわけにはいかないと、逆に叱責される。くさる関は、ネオン街を酔い歩くうちに、大阪で千田組と勢力を二分する新宮会の組員、木暮勝次と知り合う。木暮は、関から聞いた稲田のスキャンダルを、親分の新宮会若頭、須藤武男に持ち込む。
その頃、広島では千田組系列の日下組と村井組とのやくざ戦争が燃え始めていたが、須藤の強引な薦めで新宮会会長、新宮英策と村井の間で盃が交わされる。
一方、木暮は須藤の命令で稲田と男性歌手を拉致し山の中に監禁する。参院選出馬を控える稲田は暴力に屈して金を出す。須藤、木暮による阪鉄資本への恐喝は大きな波紋を呼び、地元の代議士、千田組、そして警察までもが新宮を追いつめる。既に実業家として道を定めていた新宮は、かかわり合いを避けるため引退を決意し、須藤に二代目を譲る。
襲名披露を終えた須藤は、千田組との強硬対決路線を打ち出し、その一環として関東同志会との盃を実現させるが、その儀式に千田組親分の名前が欠けていたことから反感を買う。
千田組は若頭の命によって若頭補佐が新宮会切り崩しを策し始める。対決に備えて資金集めをしなければならない須藤としては、金を生み出す事業部門を新宮に持っていかれた以上、阪鉄サブナード建設にからむ恐喝を指令するが、新宮は、スポンサーをも敵に回す須藤のやり方に激怒し、新宮会の代紋を剥奪する。腹を決めた須藤は、ここで一誠会を正式に結成するに至るが…。