1977(昭和52年)/8/27公開 74分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19154
配給:東映 製作:東映
らしゃめん″とは、幕末から明治にかけて外国人の現地妻として提供された日本女性のこと。
らしゃめんの薄幸の生涯を美しくも哀しく歌い上げた鰐渕晴子の同名タイトルレコードを原作に映画化。撮影を鰐渕晴子の夫でカメラマンのタッド若松が担当している。
明治6年、没落士族の娘・神保雪は、金貸しの谷村伝兵ヱの借金のカタにアメリカ公使ロングの洋妾として売られた。時が経ち、いつしかお雪はロングに身も心も開いていったが、彼に突然の帰国命令が届く。
町の遊郭に身を沈めたお雪の前に、かつての許婚片桐数馬が現れた。数馬は攘夷運動を捨て、西洋医学を学ぶ男になっていた。西洋医学を学ぶのには莫大な金が必要である。身を隠したお雪は、篤志家からの寄付ということにして密かにお金を渡した。そんな中で、お雪の肉体はゆっくりと確実に病魔に蝕まれていった。
立派な医者となって帰国した数馬は、篤志家の正体がお雪であることを知り愕然とする。