1979(昭和54年)/12/22公開 110分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19952
配給:東映 製作:東映
全国のファン投票により決定した高知を舞台に、素朴な風景をカメラに収めながら、迫力・スケールともにパワーアップしたシリーズ第10作。目玉はなんと言っても石川さゆりと森下愛子の“ふたりマドンナ”。出演は菅原文太、愛川欽也、春川ますみのレギュラー陣に加え、シリーズ10作を記念するにふさわしいベテラン勢が脇を固めている。
晩秋の国道を極彩色の一番星号とジョナサン号が爆走して行く。銚子市場から次の荷を高知へ運ぶことになった桃次郎とジョナサンは、陽光まばゆい凪いだ海をカーフェリーに乗って一路高知へ。そしていつものように桃次郎の一目惚れがはじまった。ひとりは同じ船に乗り合わせた地方廻りの演歌歌手・小野川結花。もうひとりは、病気を苦にして自殺騒ぎを起こしたジョナサンを助けてくれたドライブインの店員・風美子。さっそく、頼まれもしないのに風美子を家まで送って行った桃次郎。その家には中気の母が寝ており、隣りには6年前に行方不明になった息子の垣内竜次を待ち続ける老人が住んでいた。彼は息子の嫁に風美子を迎えようと決めていたことから、桃次郎をそっけなく追い払う。数日後、銚子港で竜次を見かけた桃次郎は風美子に知らせるのだが…。
「トラック野郎」シリーズ(10)