1982(昭和57年)/1/23公開 137分 カラー ビスタ 映倫番号:110589
配給:東映 製作:東映
青春のバイブルとして読み継がれる五木寛之の傑作小説「青春の門」の映画化第2弾は、主人公・伊吹信介が“青春の門”をくぐり抜け、未知なる世界へと旅立つ“自立篇”。
主人公・信介には前作に引き続き佐藤浩市。娼婦カオルには桃井かおりが扮するほか、渡瀬恒彦、加賀まり子、杉田かおる、特別出演の萬屋錦之介など豪華キャストが再び集結。これらの演技陣たちが魅せる重厚な人間群像の中に、青春の激しくも熱い魂の彷徨を力強いタッチで描き切るのは、前作で深作欣二監督と共同演出して話題を呼んだ蔵原惟繕。ボクシング指導として、元世界ジュニアフライ級王者・具志堅用高も名を連ねている。
1950年、時はあたかも“砂川闘争”“売春防止法”などに揺れ動く戦後の闇の中。自分の生きる道を求めて故郷・筑豊を後にした信介は、早稲田大学に入学。だが、そこに待ち受けていたのは、厳しい現実だった。貧しい学生生活の中で出会う様々な人々-一風変わった演劇部の緒方、新宿のインテリ娼婦・カオル、ボクシング部の講師・石井、ヤクザの人斬り英治たち。そして、信介を追って上京してきた幼なじみの織江。信介は彼らとの付き合いの中で、愛や生きることの意味を問い、自分の進むべき道を探していく。