1987(昭和62年)/3/14公開 52分 カラー ビスタ 映倫番号:24769
配給:東映 製作:東映
三人兄弟の一番下の心のやさしい王子が、意地の悪い二人の兄の妨害をはねのけ、数々の冒険の後、金の鳥をつかまえて美しい姫を結ばれるという物語。
グリム兄弟が編纂したグリム童話「金の鳥」をもとに、いくつかのエピソードを加え楽しいメルヘンの世界を描き出しています。
1987年春「東映まんがまつり」上映作品
むかし昔、三人の王子をもつ王様がいました。王様は三人の王子に金のリンゴのなる木の番をするように言いつけました。けれども番をしたのは末っ子のハンス王子だけ。そして一羽の金の鳥がリンゴを口にくわえるのを見つけた王子は、矢を射かけました。この話を聞いた王様は三人の王子に金の鳥を探し出すことを命じました。金の鳥は、遠いカネマッチ国の不気味な城に住む魔女が飼っている鳥でした。森の中で知り合った狐のルルの忠告で金の鳥だけ持ってくるように言われた王子たちですが、兵士に捕えられてしまいます。城の王と魔女は、白バラ城のローランド姫の誘拐を、兄王子二人の引き換え条件としてハンス王子に命じました。姫を連れてきた王子にルルは、二人で魔女を倒すように話します。姫とルルと一緒に再び魔女の住む城まで戻ったハンス王子は、王と魔女を相手に戦いました。戦いが終わり魔女たちは消えると、そこには奇妙な人の姿をした老木が立っており、その枝に止まっていた金の鳥は、何処ともなく飛び去っていきました。やがてルルの体が人間の王子の姿に変わりました。ルルは魔女に魔法をかけられていた姫の兄だったのです。ハンス王子とローランド姫の二つの国の王様と国民の喜びは大変なものでした。その後、王子と姫はみんなに祝福されて幸せに暮らしました。