1991(平成3年)/4/13公開 96分 カラー ビスタ 映倫番号:113478
配給:東映 製作:東映 / テレビ朝日
仁義を通し、男の道を生きるとき、ただの微風(かぜ)すら、嵐に変わる。軽く、流れるような現代に根づく冷酷無情なヤクザたち。その中で、義理人情を貫き通し透明な心を持つ男・白銀本気の生きざまと淡い恋を描く。
少年チャンピオンに連載された立原あゆみ作の同名コミックの映画化作品。
同時上映「シャイなあんちくしょう」
やくざの世界に足を踏み入れたばかりの渚組幹部・平河内付のチンピラ・白銀本気が命のはかなさを知ったのは、同じ風組系の組織・集優会との抗争で兄貴分の桃次が死んだときだった。風組の風岡総長の介入で全面的な戦争には至らなかったものの、本気は兄貴の死んだ意味を考えていた。やくざは感情じゃ動けない・・・本気はそう思った。
だが、本気が恋をした。相手は川岸でよく出会う高校生の久美子。清楚で可憐な久美子に本気は一目惚れしてしまったのだ。桃次の死から数週間後、カタギになると言い出した兄貴の山形の姿を本気は複雑な気持ちで見つめる。直の平河内付となった本気は異例の早さで一本立ちを果たした。その頃、本気と久美子の仲も純粋ながらも深まっていたが、本気は久美子との生きている世界の違いを感じていた。