1992(平成4年)/11/14公開 108分 カラー ビスタ 映倫番号:113874
配給:東映 製作:東映
ノンフィクションライターの家田荘子が、ボランティアターとしてエイズ患者と共に過ごした日々を赤裸々に綴った手記は、エイズに対する不安、恐怖、そして知識までをも覆してしまう衝撃を与えた。この実話をベースに製作された日本初のエイズ映画が本作であり、日本映画史上初の厚生省推薦も受けた超話題作品となった。
旅行代理店に勤務するごく普通のOL・会田圭子は、ある日、自分がエイズ感染者であることを知る。学生時代の恋人の大事故の際、輸血したのが原因だった。自分とは無関係だと思っていたエイズ感染に茫然とする圭子。そんな彼女の前に一人のジャーナリスト・津島美幸が現れる。美幸は感染者が受けている偏見や差別をマスコミを通して広く世の中に問いかけ、エイズに対する真の理解を得ようとしていた。だが、エイズ感染によって恋人も会社も失った圭子と接するうちに美幸は自分自身にもある感染者への偏見に気付き、人間同士の自然のふれあいの大切さを知るのだった。そんなある日、圭子は自分が妊娠してることに気付く。母子感染の可能性は30%。すべてを無くした圭子に訪れた新たな試練は、彼女をどのように変えていくのか?