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プロゴルファー織部金次郎2 パーでいいんだ

1994(平成6年)/5/14公開 104分 カラー ビスタ 映倫番号:114154 
配給:東映アストロフィルム 製作:レオナ / 亀田製菓 / 武田鉄矢商店 / 田村商店 / ポニーキャニオン / 泰元社

原作が武田鉄矢、画が高井研一郎のコンビで小学館「ビックコミック・スペリオール」に連載の人気コミック。映画化第2弾。
前作は、原作者・武田鉄矢が自らの脚本・主演だったが、本作ではそれに加えて監督までこなし、より一層の完成を目指し、人間味あふれる下町の人情と中年プロゴルファーの悲哀と不屈の闘志を描き、今までにない心暖まる感動の名篇となっている。

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ストーリー

17年間一勝もしていないプロゴルファー織部金次郎こと織金。今年こそはの意気で関東ブロック予選会にチャレンジする。下町の仲間たち、スナック“バーディー”の店長・周、周の妹で織金に想いを寄せている活発な下町娘のOL・桜子、織金がレッスンプロとして勤める小さなゴルフ練習場の商売にシビアな社長・脇田、スナック“おかまいなく”のママで、やはり織金に想いを寄せるオカマの新三郎、そして、江戸っ子大工の棟梁で男気の政夫らがテレビで見守るなか、織金は、キャディをかって出ている志々戸と共に苦しい闘いを強いられていた。実は、長年の苦労と無理がたたって、織金の左股の付け根に激しい故障が起きており、腰の骨がバレる寸前まで来ていたのだ。その痛みに必死で堪えながらも、織金はどうにか予選をパスするのだった。そのことを知った新三郎は、次回トーナメントで何としてでも織金を優勝させたいという思いで、志々戸や政夫を使ってある計略を思いつく。だが、試合中それがバレて織金を激怒させる。皆の思いが痛いほどわかっているだけに織金はますます必死の思いで闘い、ついに腰の骨がズレ、激しい痛みでグリーン上に倒れ込んでしまう。
整体師の治療を受け、ベッドにうつ伏せに寝たまま起き上がれない織金を、桜子や新三郎を始め皆が手厚く看護するが、そんな時、勝又という老人が織金を訪ねて来る。勝又も40年来のプロゴルファーなのだが、シニア入りした今でも、未だ一勝も出来ないでいた。そこで、織金をレッスンの名人と仰ぐ勝又は、次の試合でなんとしても優勝できるようにと、織金に自分の指導を頼みに来たのだ。情にもろく人の良い織金は、自分の体も顧みず、勝又のひたむきな熱意に動かされるのだが、それだけではなく、この時織金は、今の情けない自分の姿に失望し、体の限界を感じてプロゴルファーとして生きることを諦めようとしていたのだ。
こうして、松葉杖を使いながらも織金は、勝又を特訓するため、故郷である鹿児島県の種子島へと行く。そこで二人は、織金の実家である、弟の営むペンションに泊り込み、日夜激しい練習に励む。そんな事情を知った桜子は、織金を心配する下町の仲間達からのカンパを得て、夫の身を案じる勝又の妻・花枝と共に種子島へと飛んでくる。そこで、勝又の優勝に賭けながらも自分はプロを廃業する気でいる織金の心を知る。織金を叱咤し、激励する桜子は、新三郎と共に、下町の仲間達や、何よりも父の優勝を心から願っている織金の二人の可愛い娘たちの思いをくみ、彼を再び立ち直らせようと仕組む。そしてついに、織金は次のトーナメントに出場する決心をし、いよいよその日が来る。こうして、腰の痛みに堪え、必死に打ち続ける織金は、仲間達や二人の娘の熱い声援を受けながら、今までで最高の順位を得るのだった。だが、これで終わりではなかった。自らの入賞の喜びもそこそこに、織金は勝又との約束を果たすため、今度は勝又のシニアトーナメントに駆けつけ、腰の痛みに堪え、彼のキャディとして、彼を指導しながら試合に臨む。そして、織金の名指導ぶりと激しい特訓のかいがあって、勝又は見事最後の池越えをするのだった。涙ぐみ喜び合う勝又夫婦の姿を見ながら、織金は、自分も未だこれからますます頑張っていかなければと、新たなチャレンジを決意するのだった。そしてそこに、そっと寄り添う桜子がいた。

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