1994(平成6年)/8/20公開 61分 カラー ビスタ 映倫番号:114262
配給:東映 製作:東映 / 東映アニメーション
椎名高志原作「週刊少年サンデー」連載の人気コミックのTVアニメシリーズ劇場版。
悪霊・妖怪退治(ゴーストスイーパー)を仕事とする美神令子の活躍を描くオカルトコメディ。
「東映アニメスペシャル」公開作品
400年前の戦国時代。炎に包まれた本能寺に二つの人影が…。それは、織田信長と明智光秀のふたりであった。光秀は「悪霊退散!」と叫び声とともに御札を放つ。宙を舞い、信長を目指す御札。次の瞬間、光秀は信長の左胸に深々と槍を刺した。苦しむ信長の姿はみるみるうちに痩せ細り、灰と化した。しかし、光秀が「倒した!」と思った瞬間、「遠い未来に必ず復活する…」との信長の声が空中に響いた。光秀は槍に思いを込めて渾身の力で空に投げ、吸い込まれるように天に消えた槍を見届けると自分は炎に呑み込まれた。そして現代、GSの美神令子はアシスタントの横島忠夫とおキヌとともに悪霊退治をしていた。都心のある公園での除霊を終え、事務所で他のGSたちと一緒に、妖怪・悪霊が最近力を持ち始めた事を話していた。その時、いきなり天井から槍が現れ…!槍の切っ先は悪霊を吹き飛ばす力を持つ精霊石でできていた。それは、はるか400年昔に明智光秀が天に向かって投げたあの槍であった。美神は机に刺さった槍を手にした。すると、どこからともなく不気味な声が聞こえ、明智光秀の悪霊が姿となって現れた。光秀は精霊石の槍を美神に報酬として渡す事を条件に吸血鬼ノスフェラトゥの復活を阻止するよう頼み消えて行った。その時、美神の持っていた槍が不思議な光を放ち、ある方向を指し示した。槍はノスフェラトゥの居場所をキャッチしたのであった。美神たち一行は西新宿・都庁の下にある結界の森の中へ進んだ。そこにはノスフェラトゥ復活のために生け贄にされたおびただしい数の動物の死骸があった。その時、森の中の祠が真っ赤な光を放ち、音を立てて地面が揺れ、地の底から妖しい声が聞こえた。すると動物の死骸がゾンビとして蘇り、美神たちを襲い始めた。必死に抵抗し、祠へたどり着いて中の壷に御札を張ろうとしたが、突如、鬼蜘蛛が襲いかかったため美神の頬から血が流れ、壷の上に滴り落ちた。途端に祠が爆発し、飛び散った灰が人間の姿に変化した!美神の血を吸ってノスフェラトゥは復活した。都庁を安土城に変え、本当の天下人になろうと血を求めて人間を襲う。特にGSの血を好み、そのためエミ、冥子たちは安土城に囚われてしまった。囚われた小笠原エミ、六道冥子、ドクター・カオスたちを助けるため、また織田信長ことノスフェラトゥを倒すために美神はゾンビ軍団を唐巣神父とピートにまかせ、おキヌと横島を連れて厄珍の操縦するヘリコプターで安土城へ向かう。安土城の屋根の上には蘭丸が待ち構えていた。厄珍がヘリコプターからミサイルを発射するが、蘭丸は一刀のもとにまっぷたつにしてしまう。さらに蜘蛛の糸を放ち、ヘリコプターに絡めた。プロペラが止まり、ヘリコプターは墜落。安土城に突き刺さってしまった。間一髪脱出した美神だったが、蘭丸は口から吐いた糸で蜘蛛の巣を作って美神を捕らえようとする。美神は蜘蛛の巣の上に破魔札を撒いて攻撃をかわし、神通棍で蘭丸めがけて切りかかり見事に仕留める。しかし、鬼蜘蛛に変身した蘭丸は残る力を振り絞って信長のもとへ行き、最後の奉公をと、その身を捧げた。蘭丸のパワーを吸収し、パワーアップしたノスフェラトゥに立ち向かおうと精霊石を持ったGS美神。ここに最後の戦いが始まった…。