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美少女戦士セーラームーンＳ

1994（平成6年）/12/4公開　60分　カラー　ビスタ　映倫番号：114321　
配給：東映　製作：東映 / 東映アニメーション / 講談社

武内直子の書き下ろしストーリーで贈る劇場版第2弾。自動車に轢かれそうになったルナを助けてくれた、天文台で働く宇宙翔という青年が抱く幻想的なロマン。
劇場版初登場となる、セーラーウラヌス、ネプチューン、プルート、ちびムーンも、スノー・カグヤたちを相手に大活躍！

1995年正月「セーラームーンフェア」公開作品

ストーリー

宇宙開拓事業団に勤める青年、宇宙翔はある夜、地球に接近してくる彗星を発見する。しかしその正体が、地球を氷づけにして自分のコレクションにしようとタクラムプリンセス・スノー・カグヤであるとは、まだ誰も気づいていなかった…。
冬の街は道行く人で賑わい、うさぎたちもショッピングを楽しんでいた。風邪気味の黒ネコのルナは一足先に先に帰ろうとするが、途中、車にひかれそうになるところを翔に助けられる。翔に徹夜で看病してもらったルナはその優しさと純粋な心に惹かれていくが、翔には名夜竹姫子という美しい恋人がいた。彼女はNASAの宇宙飛行士で、月にコロニーを作るためのルナーリング計画のパイロットにこのたび選ばれたのだ。愛し合っている二人を見るせつなさに、ルナは初めて“恋”という感情を知るのだった。
いっぽう、東京の各地は、スノー・カグヤの手先であるスノーダンサーたちに襲われていた。セーラー戦士たちの活躍で事なきを得て、その後は平穏な日々が続いていたが、その間に、以前から病弱であった翔の身体が原因不明の病魔に蝕まれ始めていた。心配するルナは医学書などで調べてみるが、いっこうに糸口はつかめない。自分の命がもう長くはないことを悟った翔は日本を発つ日の夜、変わらぬ愛を誓う姫子に対して、彼女を思いやる気持ちからあえて冷たく突き放す。翔のそんな気持ちを知ったルナは、叶わぬ想いで悲しみに暮れる。そのとき、異変が起こった。
部屋にスノー・カグヤの分身が出現したのだ。翔は以前、彗星を発見した折に砂浜で美しい結晶のかけらを手に入れていたが、それは世界中を氷づけにするパワーを持つシュペルノバという物質で、翔の生体エネルギーを吸収して成長していたのだった。
成長したシュペルノバは次々に世界各地を凍らせていき、そして彗星スノー・カグヤも刻々と地球に近づいてくる。翔は、姫子の身を案じてルナーリング計画の中止を訴えに宇宙開拓事業団へむかう。しかし翔は中途で力尽き倒れてしまうのだった。
「私が人間だったら、あの人のためにかぐや姫になってあげられるのに…。」
ルナは、翔が幼い頃から夢見てきたかぐや姫になって励ますことができれば、きっとスノー・カグヤの妖気に打ち勝ってくれると信じるのだが、そんなせつない願いをよそに地球は氷の世界へと近づいていく。セーラー戦士たちは古文書を調べて、スノー・カグヤに打ち勝つ手がかりをつかむが、果たして、愛する者たちの想いは、そして地球の運命は…。