1997(平成9年)/12/20公開 115分 カラー ビスタ 映倫番号:114999
配給:東映 製作:東映 / テレビ朝日 / バンダイ / 東北新社
現代人と北京原人は、果たして50万年という時を超えて愛を伝えうるか?人類と北京原人との心のふれあいを描く感動のフューチャーファンタジー。
2001年、日本初のスペースシャトル打ち上げのその陰で、50万年前の北京原人の化石からDNAを抽出し、原人を蘇らせようというプロジェクトが決行された。人類は太古の“自分”と出会うことになる。
出演は、北京原人再生の実験を行う若き科学者・佐倉竜彦に緒方直人。原人を追う中国電視台のキャスター・宋美々にジョイ・ウォン。その脇を片岡礼子、丹波哲郎、北大路欣也らが固める。
監督は、重厚な人間ドラマとSFX技術を駆使した映像とを見事に調和させた佐藤純彌。
1929年に北京郊外で発見されるも行方不明となり、歴史の謎となっていた北京原人の化石を手に入れた日本の生命科学研究所は、佐倉竜彦と竹井桃子を中心に、スペースシャトルの中で、北京原人を蘇らせるという実験に着手していた。原人再生の瞬間を待つだけとなったその時、アクシデントが発生、2人はシャトルを切り離し地球の軌道に乗せる。
地球に戻った2人はシャトルの回収に向かうが、シャトルはハッチが開き、内部は空っぽ。
その後、2人は密林で3人の原人を発見し、研究所へ移送する。
やがて、タカシ、ハナコ、ケンジと名づけられた原人たちの驚くべき力が、実験によって明かされていった。しかし、政府の圧力によって発表の延期を余儀なくされた研究所理事長・大曽根は、実業団陸上競技会に原人たちを参加させる。驚異的な世界新記録を続出する原人たち。狂乱する群集とマスコミによる一大パニックの中、研究所の追跡をしていた宋美々を始めとする中国電視台が、タカシとケンジを捕らえ北京に連れ去ってしまう。
日本と中国の北京原人争奪戦に加え、アメリカも竜彦を高額のギャラで買収しようと謀るが、原人の安全のみを願う竜彦たちは、彼らが自然に生きられる場所に帰してあげようと決意し、ハナコを伴い日本を脱出する。そして辿り着いたモンゴル大平原には、彼らを理解し始めた美々たちがタカシとケンジを連れてきていたのだった。