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茶々 天涯の貴妃(おんな)

2007(平成19年)/12/22公開 129分 カラー ビスタ 映倫番号:118026 
配給:東映 製作:「茶々 天涯の貴妃(おんな)」製作委員会

原作はNHK大河ドラマ「風林火山」で再び脚光を浴び、今年生誕100周年を迎えた作家・井上靖の1961年度 野間文芸賞受賞作『淀どの日記』(角川文庫)。
ヒロイン・茶々を演じるのは、元宝塚歌劇団宙組の男役トップスター、和央ようか。昨年惜しまれつつ宝塚を退団した彼女にとっては、これが映画デビュー作。しかも舞台以外の演技も初めてなら、女性役も初体験。174cmの長身を活かし、今までにない凛々しくも強い意志を持った、新たな茶々像を作り出している。
監督は、TV時代劇でも才気を感じさせた俊英・橋本一。脚本はベテラン、高田宏治。
クライマックスの大坂夏の陣では、京都にある伏見桃山城の全高50m五層の天守閣を全面改装して大坂城に見立てて撮影。その改装費用は7000万円にも及ぶ。また、豪華衣裳は全体で1億円以上をかけている。東映京都撮影所が総力を挙げて放つ、製作費10億円の堂々たる大作だ。

茶々 天涯の貴妃(おんな)
(C)2007「茶々 天涯の貴妃(おんな)」製作委員会

スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「光」Sowelu

ストーリー

茶々、はつ、小督は戦国武将・織田信長の妹・お市の方と小谷城の城主・浅井長政との間に生まれた三姉妹。だが浅井長政は1573年、織田信長の手で攻め滅ぼされ、10歳の茶々と妹たち、そしてお市の方は織田家の重臣・柴田勝家の元に身を寄せることになる。
信長亡き後、戦国の覇者として羽柴秀吉が頭角を現していく。1583年、秀吉に攻められた柴田勝家は最期の時を迎える。その勝家と共に自害する道を選ぶお市の方。彼女は一緒に死のうとする娘たちに「あなたたちだけが、私の誇りなのです。生きるのです」と言い残し、息絶える。茶々は妹たちと共に、生きること を決意する。秀吉の囚われ人として暮らすことになった三姉妹。だがその生活は長く続かず、小督は尾張の小大名・佐治与九郎のもとへと嫁ぐことが決まり、はつもまた京極高次の妻となるべく去っていった。
ひとり残された茶々のところに、今は豊臣と姓を改めて関白となった秀吉の奥向きを束ねる大蔵卿の局が訪ねてくる。そして秀吉には世継ぎがなく、またその世継ぎを産めるのは、秀吉が昔から見初めていた茶々しかいないと告げる。だが茶々にとって秀吉は両親を死に追いやった憎い仇。茶々は『お側に上がるということは、天下様を殺すことも出来るということですね』と復讐の決意を大蔵卿に漏らしながらも、この話を請けることにする。
茶々は聚楽第で秀吉と対面するが、無邪気なまでに彼女のことを愛おしむ秀吉の心情に触れ、殺意は揺らぐ。やがて彼女は天下人の世継ぎを生むことに、自らの生きがいを見出していった。ほどなく待望の第一子・鶴松が誕生。だが鶴松は二歳の時、茶々が秀吉の陣中見舞いへ赴いた留守に謎の死を遂げてしまう。鶴松の死を茶々の責任として、激しく叱責する秀吉。姉の身を心配した小督は、茶々を訪ねてきた。そして小督は茶々を助けるために『姉の代わりに世継ぎを生む』と秀吉の前に体を投げ出す。小督の姉を思う決死の覚悟に打たれた秀吉は、茶々を許した。ほどなく茶々には第二子・秀頼が誕生。一方で小督は、徳川家と の絆を深めようとする秀吉の策略によって、徳川家康の跡継ぎ・秀忠の元へ嫁がされることになる。小督への措置に怒ったはつは茶々に詰め寄るが、茶々は『私が豊臣の世継ぎを産み、小督が徳川の世継ぎを産む。もし豊臣と徳川が戦になったとしても、どちらかが生き残れば私たちの勝ち戦』と言ってのける。そして 1598年、秀吉が逝去。天下の趨勢は徳川家康に有利となるが、茶々は秀頼と小督の娘・千を結婚させ、徳川との関係を深めることに成功する。それから10年後。ついに兵を挙げた徳川の大軍は、豊臣の牙城・大坂城を包囲する。茶々と秀頼に、停戦を詰め寄る徳川家康。だがその家康の前に、徹底抗戦を宣言した鎧 武者姿の秀頼と茶々が姿を表わす。風雲急を告げる大坂城の中で、娘・千の命を救おうとする小督を交え、茶々にとって最期の女の戦が始まった…。

茶々 天涯の貴妃(おんな)
(C)2007「茶々 天涯の貴妃(おんな)」製作委員会
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