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湾岸道路

1984(昭和59年)/9/29公開 103分 カラー ビスタ 映倫番号:111553 
配給:東映クラシックフィルム 製作:東北新社 / 幻燈社

若者たちのシティ・ロマンを描いて、熱狂的な人気を獲得している片岡義男の世界。1000万部を突破する驚異的な売れ行きは、若者たちが求めるシンプルな生き方を、最も爽やかな形で示しているからだろう。「もう頬づえはつかない」「四季・奈津子」「ザ・レイプ」で現代に生きる女たちの心理と日常を絶妙たタッチで描いてきた東陽一監督が、KATAOKA-WORLDの最高作「湾岸道路」で、新しい愛のかたぢを追求する。けだるい透明感をただよわせた主人公たちが、人生のターニングポイントをさりげなく走りぬけていく有様が、美しい像で描きだされていく。

配給受託作品

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ストーリー

杉本健介と妻の芙美子は東名高速を抜けて、愛車コルドバで霧の箱根山荘へと向った。二人は幸せだ。クラブ「桂」のホステスのピンチヒッターとして店に出た芙美子は、たちまち客たちの注目を集めた。そんな芙美子に「桂」のママは、彼女に金を払う客を紹介した。箱根のホテルで一泊15万円。健介が芙美子をホテルまで送って行く。健介にとって了解済みの事なのだ。二人にとって渇いた体験がしのびよるが二人の生活には変わりはない。しかし、健介の心の中には砂漠があった。広がり始めたその砂漠を突っ走りたいという想いがつのり、唐突に健介は芙美子に別れを告げる。ハーレー・ダビッドソンで日本中をさすらうというのだ。二人の間に諍いはなかった。出発の日、芙美子をタンデムシートにのせ大井埠頭に向った健介は、湾岸道路に向けてハーレーをスタートさせた。エンジン音と共に一陣の風が舞った。残された芙美子はぼんやりと湾岸道路の入口に立っていた…。一年後、クラブも会社もやめた芙美子は、ハーレーを駆って、健介がかつて自分をおろした大井埠頭に来た。ここから先は湾岸道路だ。健介が走り去った道だ。芙美子はギヤを入れた。エンジンが吼えて、ハーレー・ダビッドソンは発進した。

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