1951(昭和26年)/4/21公開 86分 モノクロ スタンダード 映倫番号:420
配給:東映 製作:東映
祇園に咲いた可憐な舞妓の物語。都おどりを背景に展開する父と子の涙の愛情譜を三人の異母姉妹が奏でる。
祇園の町は吉例の都踊りが間もなくとあって活気付いている。待合園八の一人娘で舞子で出ているその子も、都踊りの稽古にいそしんでいたが、母のお玉の旦那でその子の父になる有村が事業に失敗し、妻に死なれて、鏡子と春美の二人の娘を連れて園八へ同居することになった。姉の鏡子は青年実業家の村越と結婚して家を出て行ったが、妹の春美は我がままに降るまい、その子母娘を軽蔑している。その子は都踊りの出演をあきらめ、その費用で春美のために洋裁店を買うことに同意する。だが春美の身勝手に腹をすえかねて、春美が実は有村の子供でなく、有村の妻と三味線の師匠錦屋との間に出来た不義の子であることをぶちまけてしまった。春美は家出してしまった。一家の者が行方を捜し続けたが、春美の消息はわからないままだった。やがて都踊りが始まろうとしている時、春美が現れた…。