1951(昭和26年)/7/6公開 78分 モノクロ スタンダード 映倫番号:480
配給:東映 製作:東映
どいつもこいつも皆くさい、睨まれた男女が十四人、流石の迷目明しエノケン旦那も首をひねった殺人事件。智恵蔵十八番の金さんシリーズ。
江戸深川富吉町。一隅源兵衛長屋には、板場の幸三、浪人千葉伝右衛門とその娘の若江、人形師の宝山夫婦、居合抜屋の兵介夫婦、駕屋の友三と松吉などが住んでいる。彼らは見な、強欲な家主源兵衛に恨みを抱いていた。ある日、千葉伝右衞門の所に国元からの使いが現れ、松平藩への帰参を認められたと報告があった。長屋の連中はこれを喜び、一夜の宴を催すのだが、そこへ源兵衛が現われ、楽しい宴は一気に台無しに。だがその夜、その源兵衛が殺されてしまう。少々そそっかしい目明し藤七が捜査に登場するが、長屋の面々が全てあやしいと、片っ端から追い掛け回す。死骸の傍にあった出刃包丁から幸三を、かんざしが落ちていたからと芸者の小仙と若江を、そして急に金まわりがよくなったからと錠前屋を怪しみ、伝右衛門は翌朝旅仕度をしていたという点を怪しんだ。そいして事件は奉行遠山金四郎直々のお裁きとなる。ところがその遠山金四郎は、実は意外な人物であったのだ…。