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天狗の安　

1951（昭和26年）/8/10公開　89分　モノクロ　スタンダード　映倫番号：487　
配給：東映　製作：東映

ぐれて六年、斬って流れて又一年、阪妻の天狗の安は堅気なくらしが恋しかった。恋女房お静に云い寄る親分の堅気への旅立ちに斬り捨てる天狗の安は男一匹。東映の誇る娯楽篇。

ストーリー

常州矢田部では三之助と勝馬の惣兵衛が縄張りを争っていた。親分三之助の変わりに惣兵衛を斬った天狗の安こと安太郎は、そのまま旅に出るのだが、愛するお靜愛しさに一年で戻ってきてしまった。三之助に杯を返し、お靜と所帯を持ち堅気になろうとするが、祭り中の名代を渡世の義理ゆえに押しつけられてしまった。祭りの夜、病床にいた惣兵衛の代わりに子分を引き連れた倅の惣吉が安太郎を襲ったが、彼は喧嘩を避けてその場から逃げた。だが、惣兵衛は殺され、傍に安の三度笠が落ちていたという。旅芸人一座の一人、お蝶という娘は安に密かに惚れていたのだが、彼女の進言でこの惣兵衛殺しは、お靜に横恋慕している三之助が安を落し入れ、それと一緒に惣兵衛の縄張りも奪い取ろうとするたくらみであることを知る。祭が終り、三之助との縁を切った安だったが、お靜が何者かに捕らわれたことを知り、閉じ込められた土藏へしのび込む。だがそこへ三之助が現われ大乱闘になってしまったのだが…。