1951(昭和26年)/10/12公開 87分 モノクロ スタンダード 映倫番号:477
配給:東映 製作:東映
新生日本の治安に振い立つ雄々しくも美しい青年群像。警察予備隊を描いた東映良心作。
警察予備隊の隊員魚住は、元々将官である父尚武の無理強いで入隊したため、機会あれば脱退したいと堂々売店の娘みどりに話していた。同室の淺見は愛国心に満ち、時折過激な行動をとって魚住を嘲笑していた。この二人の仲を杉森がとりなしていた。中隊長の相川には実業家山岸の娘綾子という許婚があったが、山岸が軍需産業に野心を持っていることを嫌い綾子から離れていった。魚住は平和のために武器を持つ矛盾を感じて父と論争した。そんな中、予備隊の機密を探ろうとする一団は酒場の女給あけみを魚住に近づけたが、彼女は魚住の純真さに逆に恋ごころを抱き始めた。一方淺見は故郷の老母の願いで、予備隊を辞すことになった。若い連中の動きをじっと眺めて大隊長の澁谷は感無量の心持であった。だが魚住に近づく悪の一団は政治的意図を持って、彼に武器搬出の手引を迫り始めた…。