1952(昭和27年)/1/10公開 106分 モノクロ スタンダード 映倫番号:609
配給:東映 製作:東映
兇悪犯人の罠にかかって免職になった刑事が転落のどん底で良心に呼びさまされ遂に悪徳の数々を葬り去るというダイナミックスリラー篇。
かつて盛り場に幅を利かせていた藤本松五郎は、世間の時流に先んじて藤本組を解散し、恋人のおけいにキャバレーを経営させることで堅実な生活を作ろうとしていた。だが、かつての子分であった九一の虎やカツアゲの留らは、今だに盛り場の花売り娘や靴みがきの少年からまで売上をかすめていた。そんな中、この土地へ流れてきたブロウニングの秀は売上をかすめる留に怒り殴ったことで松五郎に見込まれ、食客となった。秀は元々は優秀な刑事であったが、強盗殺人犯人を追求中に一味の奸計で大切な拳銃を奪われてしまったのだ。証人になる屋台の女お雪が姿をくらましたために彼は弁解出来ず、自棄になって遊民に身をやつしたのだ。だがこの町で彼はお雪の住居をつきとめるたが、お雪は口を開かぬまま、その夜何者かに殺されてしまった。しかしこの事件がきっかけとなり、秀は集団強盗事件の全貌をついにつきとめた。単身敵の本拠へのり込む秀に、松五郎は救援をするためにあとを追う。深夜の街に拳銃の乱撃が始まる!