1952(昭和27年)/9/25公開 73分 モノクロ スタンダード 映倫番号:809
配給:東映 製作:東映
幕末、誰が呼んだか鞍馬天狗、神出鬼没の活躍を続け新撰組を蹴散らす不敵な男。謎の怪事件の真只中に凄艶の美女が握る必殺の刃。
討幕派の勢いに徳川幕府も風前の灯と化しつつある頃、薩長連合の結束強化のため、鞍馬天狗は梅小路卿を動かそうと画策していた。だが梅小路卿は天狗の偽物に騙され捕らえられてしまった。梅小路卿を心配する帯留の寮人お登勢だったが、弟の角太郎が何者かに刺されたと知り狂乱してしまう。新撰組隊士の初瀬川はお登勢に近づき、弟を刺したのは天狗だと嘘をつく。心の隙を付かれたお登勢は初瀬川に体を許してしまった。その頃、天狗状が舞い込んだ。身代金と引き換えに梅小路卿を解放するというのだ。お登勢の進言で新撰組は西大谷墓地で天狗を待ち構えたが、現れたのはお登勢の父の門弟、松谷だった。本物の天狗は、松谷と初瀬川が組んでいるのではと睨む。新撰組は桂小五郎を襲撃するが、彼の身代わりに現れた天狗は偽天狗の件で初瀬川が怪しいと近藤勇に迫り、近藤も初瀬川を問い詰める。だが初瀬川は不敵な笑みを浮かべるのだった…。
「鞍馬天狗」シリーズ(8)