1954(昭和29年)/4/13公開 57分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1317
配給:東映 製作:東映
故郷の会津で大曾根俊作に柔術を習得する三四郎が、上京して矢野正五郎門下に入るまでの多難な運命を、黎明期の明治時代の潮流を背景として描いた柔道映画の決定版。
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明治十四年の春、奥州会津では姿三四郎少年が亡き父の遺言に従い、磐梯山の奥深くに住む元会津藩の柔術指南大曽根俊作の元で柔術修行を始めた。三四郎は俊作の息子・俊平を相手に激しい稽古を繰り広げ、いつしか俊平を超える力をつけていった。その頃、山には源次や彦三らの山男が巣食い、事あるごとに俊作父子に言いがかりをつけてきていた。一本気な三四郎は幾度か争い、あるときは会津の町で旅芸人の歌江を助けるために彦三と戦ったりもした。だが三四郎はそんな彦三が熊に襲われた時も彼を救出し、山小屋に運び込など人間的にも素晴らしい男であった。しかし、頑迷な山男たちは三四郎に益々憎悪を飛ばし、俊作の命も狙うようになった。ある夜三四郎は、それまで男だと思っていた俊平が実はお俊という女性であったという事実を知る。三四郎の驚きが消えないうちに、東京の修道館の門下生・戸越雄一郎が他流試合を申し込んできた。俊作は辛くも戸越を破るが、三四郎の中に、修道館の矢野正五郎が説く新しい柔術に惹かれていった。だが、源次は卑劣な鉄砲の狙撃で俊作を撃ち、俊作はあえない最期を遂げてしまう。三四郎はお俊の制止も振り切って源次を追い、激闘の末に師匠の仇を晴らした。やがて俊作の葬儀も終えたとき、お俊は三四郎に東京の修道館に行くことを勧めた。
「少年姿三四郎」シリーズ(2)