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悪魔が来りて笛を吹く 

1954(昭和29年)/4/27公開 84分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1340 
配給:東映 製作:東映

「獄門島」「八ツ墓村」についで片岡千恵蔵の十八番・名探偵金田一耕助が久々に登場。運命に繰られた怖るべき戦慄のフルートの調べと共に次々と発生する連続殺人事件を追って明敏な推理を展開する金田一耕助の活躍を描く。

悪魔が来りて笛を吹く 
(C)東映

ストーリー

この陰惨な物語の発端は、昭和二十五年の一月に起きた天銀堂の大量毒殺事件であった。当時捜査線上に浮かび上がった容疑者の一人、元子爵の椿英輔はその嫌疑を恥辱とし三ヵ月後に自殺を遂げた。だがそれから間もなく、名探偵金田一耕助の前に、椿の令嬢美弥子が現れ、母の燁子が未だに英輔の影に怯えているので助けて欲しいと訴えた。英輔の不気味な遺書を読んだ金田一は、その夜に燁子の主治医目賀博士が椿邸で行う砂占いの集まりに同席することになった。椿邸に集まったのは燁子の叔父に当たる玉虫元伯爵とその妾の菊絵、それに燁子の兄の新宮利彦と妻のはなと道楽息子の一彦、椿家の執事木下善四郎、書生の三島東太郎らであったが、目賀博士の呪文で砂に描き出されたのは火焔太鼓の模様。利彦と玉虫元伯爵は怯え、二階からは突然フルートの旋律が流れてきた。その音楽は英輔が自殺直前に作曲した「悪魔は来たりて笛を吹く」であった。翌日、玉虫元伯爵が密室の中で遺体となって見つかった。燁子は女中のお種が英輔の姿を庭で見かけたと訴え、庭先の防空壕の中には英輔の上着とフルートケースが見つかった。金田一は美弥子から英輔の日記を預かるが、日記は英輔が神戸にいた頃の部分が破り取られていた。金田一は神戸に向かうが、一足遅くお駒は既に殺されていた。そして神戸ではお駒の養子宗二郎が失踪していたことを知る。新宮も東京で殺され、事件は益々複雑になっていく…。

悪魔が来りて笛を吹く 
(C)東映
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