1954(昭和29年)/6/15公開 53分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1360-3
配給:東映 製作:東映
江戸時代の文豪・滝沢馬琴の長編小説の映画化の第三部。奇しき水晶の玉によって結ばれた犬塚信乃、犬飼現八、犬田小文吾、犬川荘介の四剣士が化猫を退治するまでを描く。波乱に富んだ様々の事件を勇敢に切り抜けてゆく中、忠の玉を持つ忍術使い犬山道節、父を怪猫の化身とも知らず孝を尽くす礼の玉を持つ角太郎・犬村大角との出会いがある。同士を求めて、一人また一人、ストーリーはいよいよ風雲急を告げる石浜城へと進行していく。娯楽大作時代劇。
信乃、現八、小文吾の三人は、犬山道節の忍術の助けで、処刑寸前の荘助を救出した。そして四人は、まだ所在の知れぬ他の犬士を探し出すべく、四方に散った。やがて幾年、旅の途上、妖怪が棲む山中で、現八は一匹の怪猫に矢傷を負わせた。一方、信乃と荘助は、武芸者・赤岩一角の道場で一角(実は化猫の倅)を打ち破った。父・一角が化猫の化身とも知らず、孝を尽くす息子・角太郎。信乃、現八、荘助は怪猫一味を打ち倒した後、この角太郎が礼の水晶玉を持つ八犬士の一人であることを知った。そしてあの忍術使い・道節も犬士の一人だとわかった。
「里見八犬傳」シリーズ(8)