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青龍街の狼

The Wolf from The Sea

1955(昭和30年)/5/3公開 93分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1790 
配給:東映 製作:東映

上海ながれの無法者・四馬路の鉄が、魔の青龍街に流れ込んで忘れ得ぬ復讐と薄幸の孤児の為に敢然と悪の一味に挑戦する。片岡知恵蔵主演のギャング映画決定版。

青龍街の狼
(C)東映

ストーリー

あらゆる犯罪が日常茶飯事で行われる犯罪地帯、青龍街。この街で一人の男が殺された。暗黒街の調査のために潜入捜査をしていた沢村刑事は、被害者・河口が所持していた1枚の写真と、彼の遺児信一の証言だけを頼りに事件の真相解明に乗り出した。その一方、かつて上海暗黒街を二挺拳銃で名を轟かせた四馬路の鉄も、謀殺された双親の復讐鬼となって、密告者神崎の行方を追ってこの街に現れた。幼い頃から異国の地で孤児生活を強いられた鉄にとって、河口の死で孤児となった信一を我が子のように庇い始めた。彼もまた、この事件の先に神崎の消息をつかむ何かがあるのではと推測し始めていたのだ。青龍街には、町を支配する巨大な殺人組織があった。沢村も青龍街の密輸団・金子商事に嫌疑を抱いて一斉検挙を謀るが、その情報は事前に漏れており検挙は失敗した。青龍街の地下銀行の「総裁」という謎の男が、花屋の妙子を協力者とし、緊密な情報網を築いていたのだ。磐石に見える「総裁」の組織だったが、たった一つ、彼の弱点を知る男がいた。野崎という上海流れの医者が秘匿している1枚のネガによって、野崎は莫大な手当てを受け取っていた。だが野崎も「総裁」の暗殺に怯えていた。やがて、鉄と沢村はお互いの目的の一致から次第に信頼を寄せ始め、鉄は信一を自分の手で育てようとする。だが、信一の母親があの花屋の妙子であることがわかった…。

青龍街の狼
(C)東映
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