1955(昭和30年)/8/14公開 83分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1882
配給:東映 製作:東映
京に上った旗本退屈男が、南蛮渡りの秘宝を狙う大盗賊団と悪政重なる京都所司代を相手に大暴れする痛快時代劇。佐々木味津三原作、市川右太衛門主演による謎解き痛快時代劇『旗本退屈男』のシリーズ作。
京都。葵祭りの夜、旗本退屈男こと早乙女主水之介は役人に追われている女を義侠心で助けたが、女が謎の言葉を口にした時、銃声と共に絶命してしまった。死体の傍らに落ちていた、不思議な形の南蛮渡りの轡を手にした主水之介の目が光る。ある夜、本阿弥隆悦宅を出た主水之介は男に襲撃された。捕らえてみると、男は先日女を追っていた目明し・源七だった。源七が追っていたあの女は盗賊団の一味で、女を逃したために与力の真崎玄十郎がお役御免になったという。主水之介は真崎から話を聞くと、一ヶ月ほど前、長崎の南蛮船が盗賊団の襲撃にあい、金銀財宝が奪われたのだ。一味は堺に向かったというが、財宝はいまだ見つかっていない。主水之介は唯一の証人である弥吉の足取りを調べるが、弥吉は既に殺されていた。やがて主水之介の周りにも怪しい影が現れ、主水之介は諸刃流正眼くずしでこれを撃退する。だが堺の船着場を監視していた源七は、財宝の隠し場所を突き止めたものの、一味に感づかれて斬殺されてしまう。源七の死体から、水月流の山室幽斎が怪しいと睨んだ主水之介は隆悦邸で開かれた茶会で幽斎と出会い挑戦の態度を示す…。
「旗本退屈男」シリーズ(20)