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幻術影法師

Magic Shadow

1955(昭和30年)/9/27公開 49分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1908 
配給:東映 製作:東映

世にいう「慶安の変」の立役者・由比正雪の二人の遺児が、父の遺品の梵天像にまつわる莫大な軍用金の所在を求めながら、正義と平和のために若い情熱の限りを尽す時代活劇。

幻術影法師
(C)東映

ストーリー

慶安の変の立役者・由比正雪が自刃してから十五年。正雪の二人の遺児は離れ離れとなり、兄の十郎は行方不明、弟の五郎は時の老中・松平伊豆守の計らいで旗本の坂田織部正に預けられたのだが、浪人取締りの弾圧は益々厳しくなっていき、遂に五郎の処刑が明日に迫ろうとしていた。正雪の軍師を務めたことのある足柄山の幻術師・果心居士は、正雪の遺言を受けて一計を案じ、処刑の前日に自らの分身「影法師」を使って織部正の娘・百合枝をさらい、五郎を足柄山におびき寄せる。実は五郎と十郎は、それぞれ黄金造りの梵天像を持っていて、この二つの像が合わさったときに出現する夢幻文字に、正雪が隠した莫大な軍用金の在処が記されていたのだ。浪人取締りの急先鋒であった赤沼備前守はそのことを察知し軍資金を狙っていたのだが、突然五郎が失踪したことに驚き、まずは自らの隠密の不破浪太郎と友井左司馬の二人に嘉兵衛という男を調べさせた。嘉兵衛が正雪の兵糧方であったことから、五郎の行く先を駿河と睨み、そこに十郎も潜んでいるとして赤沼は追手を差し向ける。確かに十郎は嘉兵衛に匿われていたが、父・正雪の跡を継ぐと言い出し今は山賊に身をやつし軍用金と浪人を集めていた。そしてそこにはかつての果心居士の弟子・お滝も協力していた。やがて山賊の縄張りに五郎が差し掛かり、二人はお互いが血を沸けた兄弟とも知らずに激闘を始めてしまう…。

幻術影法師
(C)東映
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