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ほまれの美丈夫

A Loyal Vassal

1956(昭和31年)/2/4公開 67分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2079 
配給:東映 製作:東映

忠臣蔵四十七士の一人、神崎与五郎東下りの美談を、浪曲会の名人・松平国十郎、天津羽衣の名調子に乗せて、武家娘・妙との悲恋を加えて描く。

ほまれの美丈夫
(C)東映

ストーリー

赤穂浪士の一人、神崎与五郎は病弱な母と共に大阪で赤貧の生活を送っていた。ある日、与五郎は一人の武家娘・お妙を救い、いつしか二人は相思相愛の仲になっていくのだが、与五郎には大義、お妙には両親の反対が大きな障害となっていた。そして遂に赤穂浪士が立ち上がる時がやってきた。浪士たちが次々と江戸に集結するが、与五郎は母を置いて旅立つわけには行かない。だがそんな与五郎の心を見抜いてか、母は一通の置手紙を残し、自刃して与五郎に別れを告げた。涙と共に、与五郎は大阪から出発した。さて、浜松の宿に、根は純情なのだが酒癖が悪く喧嘩っ早いことで有名な、丑五郎という男がいた。相棒の袖松にそそのかされ、通りかかった旅役者の三輪野にユスリをかけるのだが、三輪野は後から侍姿で来るのが三輪野だと嘘をついて逃げ、その後にやってきたのが与五郎だった。丑五郎はここぞとばかりに与五郎に絡み、その罵詈雑言に耐えかねた与五郎は腰の刀に手をかけるものの母の諌めを思い出し、仇討本懐を遂げるまではと、土下座をして証文を書かされる屈辱にも耐えるのだった。そしてその光景を、お妙父娘が群衆の中で見ていた。佐兵衛は屈辱に耐える与五郎の姿を見直し、大望あってこその受け入れと見抜く。そしてお妙父娘と丑五郎は、与五郎の真意を後に知ることとなる…。

ほまれの美丈夫
(C)東映
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