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二刀流雪柳

Clash of Steel

1956(昭和31年)/5/18公開 57分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2232 
配給:東映 製作:東映

五味康祐の剣豪小説「剣法奥義 知心流雪柳」を映画化。戦国末期、近江国膳所藩の家臣・志賀十兵衛一門に伝わる必殺ニ刀流“雪柳”の由来を描き、鮮烈、悲壮、息詰まる決闘と美しくも淡い恋の絵巻を織り成す剣豪青春篇。

二刀流雪柳
(C)東映

ストーリー

膳所藩剣道指南役・志賀十兵衛の一人娘・梨香は、美貌もさることながら、剣の腕で誉れ高い女剣士であった。彼女が大小二刀を使う知心流秘剣「雪柳」に敵うものはなく、家老・上原主水正の推挙する武芸者を次々と下していった。同じ家老職の脇月主膳は彼女の腕を上原との権力争いに利用していたのだが、梨香は病中の十兵衛に代わって道場を続けていくために協力せざるを得なかったのだ。そして、そんな脇月と梨香に激怒する上原をなだめるために、上原の用人・高浜弥左衛門は全国に著名な武芸者を探し求め、遂に阿波の国に有馬流の流れを汲む中島清五兵衛の息子・宗吉を見つけ出す。近隣から気狂い剣法と呼ばれ、父以上の剣技を持つと謳われた宗吉は、父の命を受け、引き止める恋人おせいに必ず戻ってくると言い残して旅立つ。そして梨香と宗吉の御前試合が始まった。息詰まる空気の中、勝負はまさかの梨香の敗北に終わる。息子の甚四郎の結婚の申し入れも断わられた事もあり、脇月の態度は一気に冷たくなった。やがて失意の梨香のもとに、宗吉がやってきた。宗吉は、かの試合が上原の計略によって不本意に邪魔された結果で勝てたことを知っていたのだ。そして梨香の「雪柳」に惚れ、その秘技を教えて欲しいと頼み込む。真意に打たれた梨香は、宗吉と剣の修行に励むのだが、その行為が甚四郎の嫉妬を買い、彼は上意と称して十兵衛と梨香を斬り殺してしまう…。

二刀流雪柳
(C)東映
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