1956(昭和31年)/11/28公開 61分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2472
配給:東映 製作:東映
中国の古典「西遊記」の映画化。少年少女ファンの絶大な人気を誇った伏見扇太郎が孫悟空を演じる。
三蔵法師と其の弟子の孫悟空、猪八戒、沙悟浄に白馬の一行が、唐から天竺までの道のりの間、大小81回の災難と行く手を阻む群魔・妖怪を退治して、経典を持ち帰るまでの14年間の出来ごとを描いた痛快娯楽篇の第一部。
昔々も大昔。中国の北の涯、花果山の巨岩の中から、轟音と共に一匹の石猿が躍り出た。七十二般の変化の術に長け、自ら斉天大聖孫悟空を名乗り、龍王から取り上げた伸縮自在の如意棒を手に、筋斗雲に乗って西に東に悪の限りを尽くした。天上界の帝王・上聖玉帝は悟空を天上の蟠桃園の番人に命ずるが、そんなことでおとなしくしている悟空ではなく、蟠桃会の日、神々にご馳走する桃を全部平らげ、しかも宴会のご馳走までも食い荒らして大暴れ。だが遂に如来の掌に閉じ込められ、五行山に閉じ込められてしまった。それから五百年が経ったある日、南海の観音菩薩は悟空の懇願を受け入れ、これから天竺へ経文を受け取りにいく、東土大唐国の三蔵法師のお供をすることを条件に、悟空の罪を許すことにした。こうして孫悟空は三蔵法師の乗る白馬の轡をとり、天竺への旅が始まった。さて、とある村に辿り着いた二人は久々の宿を取ろうとするが、慌てふためいた旅の男が現れた。その村には化け物がいるというのだ。義を見てせざるは…と悟空が化け物退治に躍り出るのだが…。