1956(昭和31年)/11/28公開 89分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2531
配給:東映 製作:東映
林不忘原作の「大岡政談」の一つ「魔像」の映画化作品。八代将軍の治世、腐敗しきった西の丸御書院番士・神尾喬之助は、美貌の妻を妬んだ上役や同輩から大恥をかかされて、上役を斬って逃走。更には同輩たちの首を狙い、復讐の剣鬼と化した。喬之助に瓜二つの容貌を持つ喧嘩渡世の浪人・茨右近の助力もあり、復讐の幕が開く。この難事件を名判官・大岡越前守はどう裁くのか…?
頃は泰平に眠る八代将軍の治世、腐敗しきった西丸御書院の番士・神尾喬之助は、美貌の妻を持ったがゆえに上役同輩から嫉まれ、あらん限りの恥をかかされる。やがて憤怒の鬼と化した喬之助は、上役の番士与頭・戸部近江之介の首を切り、同輩十七人の首に復讐を誓って逃走。そんな喬之助が次に現れたのは十手持ちの壁辰のところだった。折りしも、壁辰が喬之助召し捕りの件で与力に呼び出された直後の出来事。職人に変装した喬之助を一目で見破った壁辰は、直ちに捕らえようと色めきたつが、持ち前の義侠心から彼を匿おうと決意する。さらには、喬之助に瓜二つの容貌を利して力を貸す喧嘩渡世の浪人・茨右近も現れて、遂に十七人の首を賭けた喬之助の復讐が始まった!