1957(昭和32年)/4/30公開 56分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10167
配給:東映 製作:東映
笑いの桃源境、夢月城のお姫さまは武芸百般仕込み。お家の陰謀に旅に出て次々に珍騒動続出。上方演芸花形陣が珍妙を競う爆笑時代劇。
十万石城主夢月糸之守の一人娘蝶々姫は、まったくのフラッパー、女だてらに剣術、馬術、狩猟に眼にあまる御所行。時に岡目藩の次男坊・宗若君を花婿殿に迎えるに当り、事前に姫の耳に入れなかったからと機嫌を損ね、城を抜け出し狩場で大活躍していたが、猪の鼻面にぶつかってひっくり返ったのを旅侍・南都雄之進が助けた。蝶々姫の気にいらぬこの度の縁談に家臣・君尾鯉右衛門を中心に評定したところ、これをキッパリ断り藩内の御前試合で優勝した若侍を姫の婿君候補にしようという事となった。悪臣・原中九郎兵衛は姫を狙うあまり家臣どもにワイロを贈り、息子の八郎に晴れの栄冠を得させようと躍起になったが、最後に残った蝶々姫が得意の剣術で八郎をコツン!喜んだのは糸之守と鯉右衛門。またまた城を飛出した姫は髭侍の三人組に追われている南都雄之進にバッタリ会った。姫は九郎兵衛一味に追かけられるが、雄之進と元夢月城の忠臣で浪人の島田広之介と共に大暴れして助けられた。そのまま広之介の故郷の大阪のダルマ長屋に三人は落ち着く事となった。悪臣一味は姫の後を追って大阪に来ると、ダルマ長屋に住む大工A助といかけ屋B公をだまして姫の居場所を白状させてしまう。押し寄せた一味に長屋総出の大奮闘で三人は無事とみえたが、強い筈の雄之進が一味とは別の髭男三人組に掠われてしまった。愛しい雄之進を助ける為に夢月城に戻るが・・・。