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黄金の伏魔殿

Golden Spell

1957(昭和32年)/9/8公開 91分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10334 
配給:東映 製作:東映

清廉潔白の士・北條貢が、権勢と陰謀の犠牲にたち、無実の罪を負ったまま無明の道を辿り、艱難辛苦の末、遂に正義の勝利を歌い上げるという、市川右太衛門快心の力作。

黄金の伏魔殿
(C)東映

ストーリー

天保十四年の初夏。江戸本石町の両替商・佐渡屋が強盗に襲われ、無数の千両箱が奪われて主人の幸助が殺される事件が起きた。強盗は店の框に「ちりて流るる山吹の花」という和歌の下の句が彫られた煙管を残して消えた。翌朝の千代田城下ではすぐにこの事件の捜査が始まり、この和歌煙管の持ち主を調べたところ、対になる上の句が刻まれた煙管が、勘定奉行・北條貢の家から発見される。槍の達人で、目付・権堂弥十郎の一子・九馬之丞少年への槍の稽古に余念がなかった貢だが、強盗殺人の嫌疑をかけられ、無実の罪から逃れるために弥十郎の手引きで脱走を図る。だがその途中、腕に朱銭の刺青をした刺客の襲撃を受けて弥十郎は殺されてしまった。勘定組頭・小梨半兵衛の機転で妻・鶴江と娘の菊乃と落ち合えた貢だが、追っ手によって鶴江とも離れ離れになってしまう。無実を証明するために旅を続ける貢と菊乃の親子は、父の仇と信じて貢を狙う九馬之丞からも逃げる破目になり、越後の橋立鉱山の採掘人に身を隠す。だがこの鉱山洞窟の奥には小判の改鋳場が隠されており、そこには勝手方・藤懸左平太と朱黒子組の姿があった…。

黄金の伏魔殿
(C)東映
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