1957(昭和32年)/12/1公開 55分 モノクロ スタンダード 映倫番号:10398
配給:東映 製作:東映
江戸城間道の所在が掘り込まれている四つの般若面を巡って、江戸の巷に巻き起こる数々の怪事件を解決する竜虎コンビの大活躍を描く、新捕物シリーズの第一弾。
大目付・奥村好左衛門を伯父にもつ若侍・早川竜太郎は、病気の父・次郎左の元に急ぐ武家娘・お園を助けたことから、江戸幕府の命運を賭けた事件に巻き込まれはじめた。お園は、お高祖頭巾をした女から突然、包み物を託され、そのために謎の頬かむり男たちに襲撃されたのだ。竜太郎が包みの中を確かめると、そこには「東」と彫られた般若の面が入っていた。その次の日、何者かに惨殺された次郎左が最期に残した「般若の面」という一言により、この二つの事件に関連ありと睨み、竜太郎と、目明しの十文字虎吉は鍵を握るお高祖頭巾の女を探し始めた。次郎左の日記には般若の面の秘密が書かれていた。この面は東西南北全部で4つ存在し、そこには江戸城の秘密の間道の地図が隠されているというのだ。虎吉のもとに脅迫状が舞い込み、竜太郎にも覆面の一団が般若面の奪還に襲い掛かってきた。これを撃退し、逃げる一団の後をつけた竜太郎。背後に悪旗本・清水玄山の存在が浮かび上がってきた…。