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素っ飛び笠

Flying Sedge

1958(昭和33年)/1/22公開 86分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10495 
配給:東映 製作:東映

武家社会の束縛と因習を嫌ってやくざになった旗本五千石の御落胤が、ふと知り合った娘馬子の父親を探して、木曾街道を突っ走る唄と情・長脇差と恋の股旅時代劇。

素っ飛び笠
(C)東映

ストーリー

江戸は神田の寄席で百発百中の吹き矢芸を見せていた猪之助が楽屋に引き上げると、実父の使者が待っていた。猪之助は、実は五千石の旗本・木連川家の落胤。昔、旅先で亡くなった母から受け取ったお墨付きを持って木連川家を訪れたときに門前払いされたのに、今になって世継ぎにと迎えに来たのだ。手のひらを返すような父・小左衛門からの伝言に、腹違いの妹・綾姫のことを案じながらも、憤りの収まらない猪之助は席を蹴って、そのまま旅に出てしまう。中仙道を歩く猪之助の後を、彼にベタ惚れの小柳亭の看板娘お勢や、綾姫の依頼を受けた木連川家の家臣・榊原と早見が追う。高崎の達磨寺に着いた猪之助は、ここでも吹き矢芸の人気は評判を呼ぶが、その芸を見た白玉の秀五郎と木曾の大五郎という悪貸元たちは、土地の親分達磨の万吉を吹き矢で殺し、罪を猪之助になすりつけようと企んだ。そうとは知らず、猪之助は松井田への街道で馬子とも州と出会った。とも州は母の危篤を知って猪之助と共に駆けつけるが死に目には間に合わず、母からの遺言で父親が木曾にいることを知り、猪之助は自分とよく似た境遇のとも州を木曾に送り届けることを約束する。だがその後を、猪之助が万吉を殺したと思い込んだ乾分たちが追いかけてきていた…。

素っ飛び笠
(C)東映
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