1958(昭和33年)/4/1公開 85分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10586
配給:東映 製作:東映
ふとした弾みで弟分源太郎を斬った草間の半次郎が、源次郎に替わって盲目の母親に孝養を尽くすが、そこに降りかかった危難を救うため、敢然と長脇差を抜く橋蔵颯爽の股旅篇。
草間の半次郎は弟分の松川の源次郎を堅気にして故郷・信州高遠に住む盲目の母や妹のもとへ帰らせようとした。だが、喧嘩に巻き込まれ助っ人に出た半次郎は誤って源次郎を斬ってしまう。親もなく故郷もない、そして可愛い弟分を失った半次郎は一人で旅を続けるしかなかった。行先は高遠である。半次郎は身代りとなって源次郎の盲目の母・みねに仕えた。その妹おちかの頼みもあったからだ。時がたち、不思議なことに半次郎は二人を本当の母と妹に思うようになる。だが、そんなある日、悪貸元・虎五郎が盲目のみねの元から、かねて目を付けていたおちかを連れ去った。それを知った半次郎は長脇差を手に夜の町を突っ走る。
「ご縁もこれまで、みねさん、いやおっ母さん、おさらばでござんす…」