1958(昭和33年)/4/15公開 55分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:10574
配給:東映 製作:東映
義康の迫害に耐えかねた月の輪族を結集した小法師丸が、宿命的対決を続ける一郎太と手を結び、胡蝶の幻術と豪快な剣により悪人一味を滅亡させる待望の完結篇。
小法師も刻一刻危機に追い込まれていったその時、弓が現れ、胡蝶の鏡を拾うと小法師に投げ渡した。彼は逃れ得たが、弓は身代わりに捕えられ、きびしい拷問に会った。小法師は彼女を救いに来たが一緒に逃げる時、鏡をまた落してしまった。一方紅緒は妙蓮院の待月尼のもとに預けられていた。捕手に追われた小法師がこの寺に偶然逃げ込み、再会できた。弓は風太郎から紅緒が妙蓮院に居る事を聞くと、懐剣を抜いて紅緒にせまったが、小法師へのひたむきな愛を知ってひとり淋しくその場を去って行った。その時、風太郎は例の巻物を発見して狂喜し、必死にとりすがる待月尼を殺そうとした。小法師が彼女を救いに現れ、風太郎を斬った。待月尼は小法師の母だった。小法師はその巻物を義康に渡せば、もう無用の争いはなくなるだろうと思い、巻物を持ってその邸へ乗込んだ。が、上機嫌で義康がそれを開くと、中は白紙である事を見て小法師を斬り付けた。一太郎は師匠の順斉が自分で調合した毒薬を飲まされて苦悶しているのを見つけた。しかも彼の口から一太郎の父である赤松丹波を毒殺したのは義康である事を知らされた。小法師が危くなった時一郎太が駈けつけ、二人で敵に立ち向った。その苦戦ぶりを、胡蝶の鏡を拾っていた盗賊の伊吹丸が見兼ね、鏡を小法師に投げ返した・・・。