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奴の拳銃は地獄だぜ

1958（昭和33年）/6/15公開　89分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：10711　
配給：東映　製作：東映

密輸、殺人の渦巻く暗黒街の巣窟に飛び込んだ「りゃんこの政吉」が、胸のすく拳銃さばきでその元凶を倒すという、痛快・壮絶、千恵蔵のギャング巨編。

ストーリー

相原弥太郎は取引した密輸品を伊上仙三・安藤留吉に横取りされた。仙三は奪い取った密輸品を横流しし、留吉は有頂天になって密輸団の黒幕・都築の情婦・マリの経営するキャバレー・オリオンで都築の相手のみどりを横取りして踊り狂う。弥太郎はバー・ミモザで獲物を奪い返そうと仲間に持ちかけるが仙三もさるもの同席していた。ミモザにはこの日、見慣れない男がいた。北海道から流れ着いた得体の知れないやくざもの･りゃんこの政吉である。弥太郎はミモザを出た仙三を撃ち殺すが、たまたま近くにいた坪内警部補も殺してしまう。坪内の妹・さと子は田村警部に促され、オリオンで働き始める。警察がオリオンとミモザは組織暗躍の場だと睨んだからだ。田村はマリに近づくが政吉に追い払われてしまう。そのころ、弥太郎は留吉から呼び出され、夜霧の中の撃ち合いで留吉が死ぬ。弥太郎も重症を負い、政吉にすべてを託して絶命する。翌朝、マリの高級車は都築の別邸へ向かっていた。マリは警察の目が気になってさと子を初め新しく入ったダンサーの身元を洗っていた。都築といい仲のみどりも、これを期に政吉を利用して消すつもりだ。政吉はみどりを岸壁に連れ出し、これを逃がした。一方、さと子は警察側の人間とバレて都築の別邸では緊急会議が開かれた。厳しい私刑を加えようとする一味を相手にさと子をかばう政吉。はたして政吉の正体とは！？