1958(昭和33年)/8/20公開 87分 カラー シネマスコープ 映倫番号:10795
配給:東映 製作:東映
斬る、射つ、唄う。おなじみ大友柳太郎の黒頭巾が新式銃設計図をめぐり、得意の九変化で神出鬼没の大活躍。シリーズ最初の色彩大型の決定版。
幕府が外国から買い入れた新式銃の設計図を奪おうとした長州藩士・宮部は失敗して負傷。怪傑黒頭巾に助けられるが黒頭巾は設計図を奪って姿を消す。幕府は行方を追うが、当の黒頭巾は易者・天命堂に変装して浅草でのんびり。岡引に捉えられそうになった同じ長屋の角兵衛獅子の早苗・友之助・千代を助けると、実は父・山鹿士行と行を共にする大槻東橘の三姉弟とわかる。長屋に戻った黒頭巾は艶歌師の与作の姿。長屋では与作と天命堂の二人を演じ分けて幕府の目をくらましていた。しかし、与作に惚れ込んだ幕府浪士取締役主税介の情婦・おぎんが黒頭巾を付回す。危険を感じた黒頭巾は宮部に設計図を託して薩摩屋敷へ行かせようとするが途中で宮部は見廻組に斬られ、設計図は再び幕府の手に落ちる。黒頭巾は急いで変装して勤皇の志士に見廻組の危険を知らせ、さらに扮装を変えて浅草の矢場に現れる。矢場の娘・お光の計らいで岡引から新式銃が伊豆洞ヶ島で製造されると聞きだすが、お光と楽しげに話す与作姿の黒頭巾を見たおぎんが嫉妬に燃え、ついに黒頭巾の正体を暴いてしまう。捕吏が長屋へ向かうが黒頭巾は逃げた後。代わりに早苗ら三姉弟を捕らて山鹿士行と大槻東橘に設計図の洋式計算を解かせる人質にしてしまう。一方、黒頭巾は人夫に変装して洞ヶ島に潜入、時に応じて船頭や幕府の用人に姿を変えて変幻自在の活躍。洞穴内の火薬庫に時限爆弾を仕掛けた直後、発見されて火薬庫に閉じ込められる。大爆発が迫り、危うし黒頭巾。
「快傑黒頭巾」シリーズ(6)